Wiley-VCHは12日、各国化学会と共同出版する各ジャーナルで2016年10月に最も多くのアクセスを集めた論文(Most Accessed Article)を発表しました。そのうちオープンアクセス誌 ChemistryOpen では、岐阜大学工学部・村井 利昭教授らによる有機蛍光分子5-アミノチアゾールの誘導体に関する論文が最多アクセス論文になりました。
- 論文 Yamaguchi, K., Murai, T., Guo, J.-D., Sasamori, T. and Tokitoh, N. (2016), Acid-Responsive Absorption and Emission of 5-N-Arylaminothiazoles: Emission of White Light from a Single Fluorescent Dye and a Lewis Acid. ChemistryOpen. (オープンアクセス)
村井教授らのグループが開発したこの有機蛍光分子は、pH変化に応答して多彩な色で発光するとともに、酸の添加量の調整によって単一分子で白色発光を実現することが確認されたことから、この成果に多くの注目が集まりました。
- 化学ニュースサイトChemistry Viewsによる村井教授へのインタビュー記事 New Concepts for White-Light Emission (September 6, 2016, Chemistry Views)
- 岐阜大学と科学技術振興機構(JST)によるプレスリリース
- Chem-Stationさんによる、論文の筆頭著者となった山口きららさんへのインタビュー
この論文をはじめ、各ジャーナルの10月の最多アクセス論文は、化学ニュースサイトChemistry Viewsで紹介されています。
- Most Accessed Articles: October 2016 (November 12, 2016, Chemistry Views)