ご存知の通り、2016年ノーベル化学賞は「分子マシンの設計と合成」への貢献により、Jean-Pierre Sauvage, J Fraser Stoddart, Ben L. Feringaの三氏の受賞が決まりました。Angewandte Chemie International Editionの最新号 (Volume 55, Issue 47, November 14, 2016) に掲載された記事 (Highlight) では、英マンチェスター大学の David A. Leigh教授が、受賞業績となった分子マシン研究の発展の歴史を最初期に遡って解説しています。Leigh教授は受賞者のひとり Stoddart教授の教え子(シェフィールド大)で、自らも分子マシン研究で重要な役割を果たしてきた人物とあって、この記事も簡潔ながら研究史の要所を押さえ、洞察に富んだ内容となっています。
- 記事を読む D. A. Leigh, Genesis of the Nanomachines: The 2016 Nobel Prize in Chemistry, Angew. Chem. Int. Ed. 2016, 55, 14506. (本文を読むにはアクセス権が必要です)
関連リンク
- Wiley Nobel Laureates 2016 … Wileyの2016年ノーベル賞特集ページ。自然科学3賞の受賞者がWileyで出版した主要な論文・書籍へのリンクをまとめています。