日本で12月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章(Read an Excerpt)など、詳しい内容をご覧いただけます。
1位 Physics and Technology of Crystalline Oxide Semiconductor CAAC-IGZO: Application to LSI
Shunpei Yamazaki (Editor), Masahiro Fujita (Editor)
ISBN: 978-1-119-24734-0
Hardcover / 376 pages / December 2016
半導体技術に関する世界的イノベーターとして知られる山﨑 舜平氏(株式会社半導体エネルギー研究所代表取締役)と藤田 昌宏・東京大学工学研究科教授を共編者とする本書は、次世代の半導体材料として期待される結晶性酸化物半導体 CAAC-IGZO の物性とLSI技術への応用を多角的に論じ、ユニークな洞察を提供します。
2位 Low-profile Natural and Metamaterial Antennas: Analysis Methods and Applications
Hisamatsu Nakano
ISBN: 978-1-118-85979-7
Hardcover / 304 pages / September 2016
アンテナ工学の世界的研究者として知られる中野 久松・法政大学名誉教授の新著となる本書は、さまざまな種類の新規な素子による低姿勢アンテナを取り上げています。特に、従来の材料では実現できないユニークな特性をもつメタマテリアルのアンテナ技術への応用については、重点的に論じられます。
3位 Simulation and the Monte Carlo Method, 3rd Edition
Reuven Y. Rubinstein, Dirk P. Kroese
ISBN: 978-1-118-63216-1
Hardcover / 432 pages / October 2016
モンテカルロ・シミュレーションの理論と手法・応用に関する定評ある教科書の最新改訂版です。近年の研究の展開を反映して、スプリッティング法と確率的列挙法に関する新章を追加し、併せて各章の記述を改訂しています。
4位 The Nature of the Mechanical Bond: From Molecules to Machines
Carson J. Bruns, J. Fraser Stoddart
ISBN: 978-1-119-04400-0
Hardcover / 786 pages / November 2016
「分子マシンの設計と合成」への貢献により2016年ノーベル化学賞を共同受賞した米ノースウェスタン大学のジェイムズ・フレイザー・ストッダート教授 (James Fraser Stoddart)の新著です。分子マシンの実現のために、カテナン・ロタキサンのように、パーツが化学結合ではなく機械的結合によって結び付いた構造を持つ「インターロック分子」が注目されています。このインターロック分子の研究における第一人者であるストッダート教授が執筆した本書は、最新の研究成果に基づき、インターロック分子の合成法とその性質、医薬品・光学・電子材料など各方面への応用の可能性までを、豊富な図版とともに幅広く解説します。当分野の基本文献として広くおすすめします。
5位 Theory of Elasticity and Stress Concentration
Yukitaka Murakami
ISBN: 978-1-119-27409-4
Hardcover / 472 pages / October 2016
村上 敬宜・九州大学名誉教授による本書は、弾性と応力集中の理論と工学的応用を、高度な数学を用いることなく解説します。
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