Advanced Materials誌の2017年7月5日号(Volume 29, Issue 25)は、理化学研究所・創発物性科学研究センター(CEMS)特集号として発行されました。
理研の新しい研究センターとして2013年に発足したCEMSは、電子や分子などの集合によって生まれる全く新しい物性を解明する「創発物性科学」を研究対象としています。物理学・化学・エレクトロニクスの3分野の連携により、エネルギー・環境問題の解決に役立つ基礎原理を追求し、環境調和型の持続可能な社会の実現に貢献することをめざしています。
理研が今年創立百周年を迎えるのに合わせて発行された今回の特集号は (1) 新規な電子・スピンデバイスのための材料と機能 (2) エネルギー変換と輸送のための理論と材料 (3) 多様な機能を有するソフトマテリアル (4) 材料研究のための先進的な測定技術 の4つのセクションに分かれ、CEMSの研究者が同センターのプロジェクトから生まれた成果を解説する16報の総説を掲載しています。
- 特集号の目次: Special Issue: Materials Research at RIKEN CEMS
- 十倉 好紀センター長と相田 卓三超分子機能化学部門長によるEditorial: Tokura, Y. and Aida, T. (2017), Solving the Mysteries of Emergent Matter for the Benefit of Society: Research at the RIKEN Center for Emergent Matter Science. Adv. Mater., 29: n/a, 1701857. doi:10.1002/adma.201701857 (無料公開中)