The European Peptide Society(ヨーロッパペプチド学会)の公式誌である Journal of Peptide Science は、July-August 2017 号 (Volume 23, Issue 7-8)を故 赤堀 四郎博士 (1900-1992)の功績をたたえる記念特集号として発行しました。
赤堀博士は、戦前・戦後を通じて日本を代表する生化学者として多くの業績を残すとともに、大阪大学に蛋白質研究所を創設し初代所長を務めるなど、日本のペプチドおよび蛋白質科学の発展に大きな役割を果たしました。また1985年からは、日独のペプチド科学者の交流の場として、博士の名前を冠するセミナー「赤堀コンファレンス (Akabori Conference)」が隔年開催されています。
今回の特集号は、第15回(2014年)・第16回(2016年)の赤堀コンファレンスでの発表者から寄稿された総説5報と原著論文19報を掲載するもので、日独両国のペプチド・蛋白質科学の最先端の成果を伝える内容となっています。 (追記: 2017年9月30日までの期間限定で無料公開)
- 特集号の目次: Special Issue: Shiro Akabori (1900–1992) - A tribute to the nestor of Japanese peptide and protein chemistry by Japanese-German peptide chemists
- 共同客員編集長によるEditorial: Moroder, L., Kiso, Y., Diederichsen, U., and Teshima, T. (2017) Editorial. J. Pept. Sci., 23: 471. doi: 10.1002/psc.3030.