日本で2月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章(Read an Excerpt)など、詳しい内容をご覧いただけます。
1位 Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 3rd Edition
Richard C. Larock (Editor)
ISBN: 978-0-470-92795-3
Hardcover / 4,056 pages in 4 volumes / January 2018
知りたい有機変換反応を素早く見つけ、原論文を参照するのに役立つ「ラロック有機変換ガイド」の、実に約20年ぶりの改訂版です。Richard C. Larock(アイオワ州立大名誉教授)が、主要な化学誌で報告された膨大な数の官能基変換反応を丹念に抽出し、体系的に整理したもので、1999年に出版されてベストセラーとなった第2版を、2011年までに出版された文献に基づいて増補しています。有機合成の研究室には必携。詳しくはこちらのブログ記事とチラシ(PDF)をご覧下さい。
2位 Solid State Chemistry and its Applications, 2nd Edition, Student Edition
Anthony R. West
ISBN: 978-1-119-94294-8
Paperback / 584 pages / January 2014
固体化学の定番教科書として高い評価を得たBasic Solid State Chemistry(第2版・1999年)を改訂し、後継となるのが本書です。今回の改訂では、近年の研究の新展開を反映し、固体中の結合、マイクロウェーブ合成、コンビナトリアル合成、結晶欠陥などの主題に関する記述を増補しています。
3位 Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis, 5th Edition
Peter G. M. Wuts
ISBN: 978-1-118-05748-3
Hardcover / 1448 pages / October 2014
有機合成における保護基の導入と脱保護に関するテクニックを網羅し、世界中の化学研究室で愛用される参考書「グリーンの保護基」の待望の改訂版。実行したい合成反応に必要な保護・脱保護を行うための反応条件を、データベース検索よりもはるかに素早く見つけ出せるのに加え、豊富なレファレンスを収録し、必要に応じて原論文を参照できます。最近の研究の展開を反映して各章の記述をアップデートしたほか、2800件以上の新しいレファレンスを追加しています。
4位 Direct Analysis in Real Time Mass Spectrometry: Principles and Practices of DART-MS
Yiyang Dong (Editor)
ISBN: 978-1-118-99940-0
Hardcover / 376 pages / December 2017
固体・気体・液体を問わず直接分析が可能な汎用性の高い質量分析法として急速に普及が進むリアルタイム直接質量分析法(DART-MS)について、理論的基礎から実用的なテクニックまで幅広く解説するすぐれた入門書です。
5位 Biochemical Engineering: A Textbook for Engineers, Chemists and Biologists
Shigeo Katoh, Jun-ichi Horiuchi, Fumitake Yoshida
ISBN: 978-3-527-33804-7
Paperback / 328 pages / January 2015
神戸大学・加藤 滋雄名誉教授らによる好評教科書に、近年の新展開を踏まえて大幅な増補改訂をくわえた6年ぶりの新版です。バイオプロセスに化学工学の原理を応用するという中心テーマは維持しながら、生体分子認識アッセイやバイオプロセス制御といった新しい主題についての章・記述が追加されました。バイオプロセス制御に関する新章は、同分野の専門家として名高い北見工業大学・堀内 淳一教授が執筆しています。
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