ChemPhysChem の最新号 Volume 12, Issue 17 は、計算化学(computational chemistry)に関する特集号です。
客員編集者としてStefan Grimme (University of Münster, Germany), Markus Reiher (Swiss Federal Institute of Technology in Zürich), Victor Salvador Batista (Yale University, USA)の3人を迎え、当分野を代表する化学者たちから40報を超える論文を集めました。
I. Navizetらによる生物発光の化学に関する総説、 またミニレビューセクションには、T. Saueによる量子化学における2成分および4成分相対論的ハミルトニアンの利用、P. Schwerdtfegerによる電子構造理論における擬ポテンシャル近似法といった論文が掲載されています。一方Articleセクションでは、T. D. Crawford と K. Ruud によるキラル分子からの偏光の散乱現象についての論文や、M. C. van Hemert, J. Neugebauer, J. M. Boereboom による細菌の光合成研究への量子力学の応用についての論文など、注目の論文が目白押しです。
⇒ ChemPhysChem 17/2011: Special issue on computational chemistry