化学ニュースサイトChemistry Viewsほかが報じたところによると、英国政府・マンチェスター大学などの出資によりグラフェンの研究および商業化のための国立研究所が設立されることになりました。設立費用は英国政府が3,800万ポンド(約46億円)を拠出し、残り700万ポンド(約8億円)をマンチェスター大学と政府の工学・自然科学研究会議(the Engineering and Physical Sciences Research Council = EPSRC)、技術戦略委員会(Technology Strategy Board = TSB)が分担します。
マンチェスター大学は、2010年にノーベル物理学賞を受賞したガイム・ノボセロフ両教授がグラフェンの単離に初めて成功した研究の場として知られています。両教授が現在も勤務する同大学を拠点とするこの新しい研究所を通じて、英国政府はグラフェン研究の世界的ハブとなることをめざしています。
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