The Chemical Record誌の2012年初号は、滴下水銀電極による電気化学測定法であるポーラログラフィー(polarography)の特集号です。
⇒ The Chemical Record - February 2012 (Volume 12, Issue 1)
ポーラログラフィーの出発点となった歴史的な論文がチェコの化学者ヤロスラフ・ヘイロフスキー(Jaroslav Heyrovský, 1959年ノーベル化学賞受賞)によって発表されたのは、1922年のことです。今回の特集号は、90年間にわたるポーラログラフィーの歴史を振り返り、今後の電気化学測定法の発展に生かすことをめざして企画されました。本号の客員編集長は、現在The Chemical Record誌の編集顧問を務め、また以前は独立行政法人物質・材料研究機構に勤務していたことから日本にもなじみの深いシンガポールNanyang工科大学のMartin Pumera准教授です。