<記事紹介> H. Michel「バイオ燃料はナンセンス」(Angewandte Chemie|Editorial)

マックス・プランク研究所のDr. Hartmut Michel(1988年ノーベル化学賞受賞)がAngewandte Chemie International Editionに寄稿したEditorialで、化石燃料に代わるエネルギー源として「バイオ燃料」に注目する動きに疑問を呈しています。

光合成のエネルギー変換効率は非常に悪いため、バイオ燃料では原料となる植物が受け取った太陽エネルギーのせいぜい0.1%しか収穫できない。一方、太陽電池は既に15%以上のエネルギー変換効率を達成しており、今後も技術的改良が期待できることから、エネルギー源としてはるかに勝っている、というのがその論拠です。

該当の記事はこちらです。(無料公開)
 ⇒ Michel, H. (2012), The Nonsense of Biofuels. Angewandte Chemie International Edition. doi: 10.1002/anie.201200218

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