酒が異性を見る目を曇らせる「ビール・ゴーグル効果」を英国の研究チームが実証

酔っぱらうと異性の魅力を見極める目が曇ってしまい、普段なら何とも思わない相手にフラフラとなびいてしまう…というのはいかにもありそうなことですが、そのような現象を指す「ビール・ゴーグル効果」(英語でbeer goggle effect)という言葉があるのだそうです。(⇒ ウィキペディア「ビール・ゴーグル効果」

このビール・ゴーグル効果の存在を英国ローハンプトン大学の研究チームが実験的に裏付けたと、イギリスの高級紙The Independentが報じました。

 ⇒ The Independent - Scientists solve the mystery of how beer goggles work

記事によると、実験ではボランティアとして参加した男女にいろんな飲み物を飲んでもらい、その前後で、左右対称になるよう加工した顔写真と、そうでない非対称の顔写真を比較させました。その結果、飲酒後は対称・非対称を取り違える例が顕著に多く発生し、その傾向は特に女性に強く見られました。人は一般に左右対称に近い顔を魅力的と認識するので、今回の実験結果は、飲酒によって顔の美醜を判断する能力が鈍ることを意味するのだそうです。

英国の新聞で記事の日付が4月1日となると、嘘のジョーク記事かと疑ってしまいますが、記事中にある通り、実験結果は本当にWiley-Blackwellの「Addiction」誌に論文として掲載されることが決まっています。この論文は現在Accepted Articleとして著者原稿の状態で先行公開されており(本文を読むにはアクセス権が必要です)、近く正式に出版される予定です。
 ⇒ Does alcohol consumption really affect asymmetry perception? A three-armed placebo-controlled experimental study L.G Halsey*, J.W Huber, J.C Hardwi

カテゴリー: ちょっと一息, 論文 パーマリンク