周囲の環境にある光や振動を、ナノデバイスの駆動のために電力を供給する「ナノ発電機」のエネルギー源として利用するためのアプローチが、さまざまな形で試みられています。
そのような試みのひとつとして、周囲の「音響」から電力エネルギーを収穫することをめざしてきた中国Soochow University(蘇州大学)Institute of Functional Nano & Soft Materialsの研究チームは、このほど酸化グラフェン薄膜を用いた素子によって、12.1%という高い変換効率を達成しました。このナノ発電機は組み立てが容易で、また低コストで製造可能とのことで、今後の実用化に向けての技術開発が期待されます。
この成果を報告する論文は、Angewandte Chemie International Editionに掲載が決まり、Early Viewとしてオンラインで先行公開されています。(本文を読むにはアクセス権が必要です)
⇒ Que, R., Shao, Q., Li, Q., Shao, M., Cai, S., Wang, S. and Lee, S.-T. (2012), Flexible Nanogenerators Based on Graphene Oxide Films for Acoustic Energy Harvesting. Angew. Chem. Int. Ed.. doi: 10.1002/anie.201200773


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