<論文紹介> 食品中の天然化合物によるアンチエイジングの分子的メカニズム(レビュー論文・無料公開)

社会の高齢化と健康への関心の高まりから、アンチエイジング効果を謳った健康食品やサプリメントが人気ですが、中には効果についての科学的根拠が希薄なものも少なくありません。

Molecular Nutrition & Food Research誌の2012年1月号に掲載されたレビュー論文では、老化のメカニズムに関する諸説を概観するとともに、これまでの研究でアンチエイジング効果があるとされてきた多数の天然化合物をカロテノイド、フラボノイド、イソチオシアネート、テルペノイド、プロアントシアニジン、ω-3脂肪酸などに分類し、それぞれの効能と典拠文献を整理しています。健康食品の開発や効果の検証にあたって、科学的根拠を確認するための参照に役立つ有用な論文です。

この論文は、Wiley Online Libraryで現在無料公開されています。
 ⇒ Pan, M.-H., Lai, C.-S., Tsai, M.-L., Wu, J.-C. and Ho, C.-T. (2012), Molecular mechanisms for anti-aging by natural dietary compounds. Mol. Nutr. Food Res., 56: 88–115. doi: 10.1002/mnfr.201100509

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