日本で5月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。通信工学関連の書籍が多くを占める中、Chem-Stationさんに書評を載せていただいた”Letters to a Young Chemist”が4位にランクインしました。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章など、詳しい内容をご覧いただけます。
1位 Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Edition
Peter G. M. Wuts, Theodora W. Greene
ISBN: 978-0-471-69754-1
Hardcover / 1110 pages / October 2006
有機合成で使われる保護基に関しては決定版といえる書籍で、刊行から5年を経て今なお売れています。様々な保護や脱保護に関し、多くの技術が紹介され、また反応チャートを参考に保護基の選択や脱保護の順序などを研究に役立てることが可能です。
2位 Wireless Communications, 2nd Edition
Andreas F. Molisch
ISBN: 978-0-470-74186-3
Paperback / 884 pages / November 2010
CDMA方式におけるマルチユーザ検出、MIMO、コグニティブ無線といったトピックを新たに盛り込んだこの改訂版は、学生・研究者・技術者のいずれにも役立つ使いやすい教科書です。
3位 Voice over LTE (VoLTE)
Miikka Poikselkä, Harri Holma, Jukka Hongisto, Juha Kallio, Antti Toskala
ISBN: 978-1-1199-5168-1
Hardcover / 256 pages / February 2012
LTEは、スマートフォンでの高速データ通信を可能にする技術として日本でも普及が進んできていますが、LTEを音声通話サービスに利用するVoice over LTE (VoLTE)にも世界的な注目が集まっていて、実現に向けて規格標準化などの環境整備が行われています。本書は、VoLTE技術の最新状況を、実用的な見地から網羅的に解説します。
4位 Letters to a Young Chemist
Abhik Ghosh (Editor), Stephen J. Lippard (Foreword by)
ISBN: 978-0-470-39043-6
Paperback / 320 pages / March 2011
第一線で活躍する化学者たちが、化学を志す学生に向けて、プロの研究者になるまでの道のりや自分の研究が立ち向かう課題、化学研究の醍醐味などを率直に語ります。Chem-Stationさんの「化学の本棚」でご紹介いただきましたので、ぜひご一読下さい。 ⇒ Chem-Station「化学の本棚」”Letters to a Young Chemist”
5位 M2M Communications: A Systems Approach
David Boswarthick, Omar Elloumi, Olivier Hersent (Editors)
ISBN: 978-1-1199-9475-6
Hardcover / 336 pages / March 2012
人間を介さず機械同士が通信し合うM2M (= Machine-to-Machine)は、世界的に注目が集まるホットな通信技術のひとつです。本書は特に、ETSIと3GPPによって標準化が進められている規格に焦点を合わせて、M2M技術の現状を解説します。
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